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車両通行帯

道路交通法において「車両通行帯」とは、道路標示で示された、道路において車両が通行すべき部分のことを指す。
一般に、片側二車線以上の道路における車線は、車両通行帯であると認識して差し支えないだろう。
専用通行帯や左折レーン・右折レーンなども、車両通行帯である。

最終更新日:2012-05-20

車両通行帯について

基本的に車両は、道路を通行する際は、左側ないし左側端に寄って通行しなければならないため、車両は双方向に一列(片側一車線)になって通行することとなる。
これを、道路の左側をさらに道路標示によって区画することにより、車両が道路の左側を2列以上(片側二車線以上)で通行できるようにするのが、車両通行帯である。

車両通行帯の中には、特定の車両専用の車両通行帯や、交差点における進行方向別に区分された車両通行帯があり、これらの規制は、車両通行帯の道路標示に加え、それぞれの規制を表す道路標識等によって示される。

  • 特定の車両専用の車両通行帯

    (例)バス専用通行帯、普通自転車専用通行帯など

  • 進行方向別に区分された車両通行帯

    (例)左折レーン、直進レーン、右折レーンなど

「車両通行帯が設けられた道路」

車両通行帯が設けられた道路は、「車両通行帯が設けられた道路」と表現される。
一般には、片側二車線以上の道路は、車両通行帯が設けられた道路であると認識して差し支えないだろう。

なお、車両通行帯とはあくまで道路の左側をさらに道路標示によって区画したものであり、片側一車線の道路における車線は車両通行帯ではない。
そのため、片側一車線の道路は、車両通行帯が設けられた道路とはいわない。

車両通行帯が設けられた道路の通行について

自転車は第一車線を通る

自転車は、車両通行帯が設けられた道路(片側二車線以上の道路)を通行する際は、基本的に第一車両通行帯(一番左側の車両通行帯)を通らなければならない。
ただし、道路の左側に普通自転車専用通行帯が設けられている場合には、その通行帯内を通らなければならない。(通常は道路の一番左側に設けられているので、通行要領に違いは生じない。)

自転車は、普通自転車専用通行帯以外の専用通行帯の規制や、進行方向別通行区分の規制を受けないので、これらの車両通行帯が設けられている場合でも、第一車両通行帯を通行することとなる。
例えば、第一車両通行帯がバス専用通行帯であっても、自転車はあくまで第一車両通行帯(この場合バス専用通行帯)を通行することとなる。
また、交差点を直進する場合において、その手前の第一車両通行帯が左折レーンであっても、自転車はあくまで第一車両通行帯(この場合左折レーン)を通行することとなる。
特別な事情がない限り、自転車は常に第一車両通行帯を通行するという認識で差し支えないだろう。

第一車線内の通行位置

自転車は、基本的に道路(車道)の左側端に寄って通行することとなるが、車両通行帯が設けられた道路では、このような規制はない。
そのため自転車は、車両通行帯が設けられた道路において、第一車両通行帯内のどの部分を通行しても、左側端寄り通行違反とはならない。

追い越しをする場合

自転車は、車両通行帯が設けられた道路で他の車両を追い越す際は、一つ右の車両通行帯(通常は第二車両通行帯)を通って追い越しをしなければならない。
自転車や原付などの幅が狭い車両を追い越す場合であっても、一つ右の車両通行帯を通らなければ、通行帯違反となる。

車両通行帯に該当しない車線

車両通行帯は、道路標示で示されるため、車両通行帯の道路標示とは異なる様式の表示で区画された部分は、車線であっても、車両通行帯には該当しない。
例えば、次のような車線は、基本的に車両通行帯には該当しない。

  • 登坂車線
  • 分岐車線
  • 合流車線

なお、上記のような車線は、本線側とは独立した車道として扱われる。
そのため本線側を通行する自転車は、上記のような車線が道路の左側に現れた際に、その車線側(左方向)に移動しなくとも、基本的に通行帯違反とはならない。

関連条文

道路交通法

(定義)

第2条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。

7 車両通行帯 車両が道路の定められた部分を通行すべきことが道路標示により示されている場合における当該道路標示により示されている道路の部分をいう。

(車両通行帯)

第20条 車両は、車両通行帯の設けられた道路においては、道路の左側端から数えて一番目の車両通行帯を通行しなければならない。ただし、自動車(小型特殊自動車及び道路標識等によつて指定された自動車を除く。)は、当該道路の左側部分(当該道路が一方通行となつているときは、当該道路)に3以上の車両通行帯が設けられているときは、政令で定めるところにより、その速度に応じ、その最も右側の車両通行帯以外の車両通行帯を通行することができる。

3 車両は、追越しをするとき、第25条第1項若しくは第2項若しくは第34条第1項から第5項までの規定により道路の左側端、中央若しくは右側端に寄るとき、第35条第1項の規定に従い通行するとき、第26条の2第3項の規定によりその通行している車両通行帯をそのまま通行するとき、第40条第2項の規定により一時進路を譲るとき、又は道路の状況その他の事情によりやむを得ないときは、前2項の規定によらないことができる。この場合において、追越しをするときは、その通行している車両通行帯の直近の右側の車両通行帯を通行しなければならない。

(指定通行区分)

第35条 車両(軽車両及び右折につき原動機付自転車が前条第5項本文の規定によることとされる交差点において左折又は右折をする原動機付自転車を除く。)は、車両通行帯の設けられた道路において、道路標識等により交差点で進行する方向に関する通行の区分が指定されているときは、前条第1項、第2項及び第4項の規定にかかわらず、当該通行の区分に従い当該車両通行帯を通行しなければならない。ただし、第40条の規定に従うため、又は道路の損壊、道路工事その他の障害のためやむを得ないときは、この限りでない。

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