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2万円以下の罰金又は科料

  • 自転車の通行方法指示違反
  • 路側帯の歩行者妨害
  • 並進違反
  • 道路外出左折方法違反
  • 交差点右左折方法違反
  • 自転車道の通行区分違反
  • 歩道の歩行者妨害等
  • 警音器使用制限違反
  • 公安委員会乗車積載制限等違反

最終更新日:2013-12-03

自転車の通行方法指示違反

自転車は、道路横断時や交差点通行時に、法でいうところの付近に自転車横断帯が設けられていれば、自転車横断帯を通らなければならない。
また、交差点の直前に交差点進入禁止に道路標示があれば、その表示を越えて交差点に入ってはならず、歩道に入らなければならない。
これらの規定に違反し、かつ警察官から指導を受けたにも関わらずその指示に従わなかった場合には、2万円以下の罰金又は科料の対象となる。

なお、この警察官の指示に従わなかった場合における罰則は、あくまで交通の規制・指示として有効な自転車横断帯・交差点進入禁止に従わなかった場合にのみ科されるものである。
自転車横断帯通行義務が生じていない状況であれば、警察官から自転車横断帯を通行するよう指示を受け、それに従わなくとも、刑罰の対象とはならない。
また、法に従った位置に設けられていない交差点進入禁止の道路標示については、警察官から歩道に入るよう指導を受け、それに従わなくとも、やはり刑罰の対象とはならない。

路側帯の歩行者妨害

自転車は、基本的に道路左側に設けられた路側帯を通ることができるが、その際は、歩行者の通行を妨害してはならない。
これに違反し、路側帯において歩行者を妨害した場合には、2万円以下の罰金又は科料の対象となる。

並進違反

自転車は、基本的に、道路(歩道等と車道の区別のある道路では車道)において並進(併走)をしてはならない。
これに違反し、並進をすれば、2万円以下の罰金又は科料の対象となる。

道路外出左折方法違反

自転車は、道路の左側の外側に出る際には、あらかじめできる限り道路の左側端に寄り、徐行により左折をしなければならない。
これに違反し、できる限り道路の左側端に寄ることを怠り、又は徐行を越える速度で左折をした場合には、2万円以下の罰金又は科料の対象となる。

交差点右左折方法違反

自転車は、交差点で左折する際は、あらかじめできる限り道路の左側端に寄り、徐行により左折をしなければならない。
また、交差点で右折する際は、いわゆる二段階右折の要領で、交差点の側端に沿って進まなければならない。
これらに違反した場合は、2万円以下の罰金又は科料の対象となる。

自転車道の通行区分違反

自転車は、道路交通法上の自転車道が設けられている道路では、基本的に自転車道を通らなければならない。
これに違反し、正当な事由なく自転車道を通らなかった場合には、2万円以下の罰金又は科料の対象となる。

なお、自転車道の通行義務が生じるのは、道路交通法上の自転車道に限られる。
自転車道があっても、道路交通法上の自転車道としての要件を備えていなければ、通行する義務が生じないので、通行せずとも刑罰の対象とはならない。

また、車道からの進入が困難、自転車道が道路右側にしかなくかつ短い(数キロにも満たない)などといった場合には、やむを得ない状況として自転車道の通行義務が免除されるので、こういった場合にも通行せずとも刑罰の対象とはならない。

歩道の歩行者妨害等

自転車は、一定の条件を満たせば歩道を通行することができるが、歩道においては次のとおり歩行者の妨害とならないように通行しなければならない。

  • 歩道の中央から車道寄り(普通自転車通行指定部分がある場合には普通自転車通行指定部分内)を通らなければならず、その範囲から一切はみ出てはならない。
  • 普通自転車通行指定部分がある場合を除き、必ず徐行しなければならない。
  • 歩行者の通行を妨げることとなる場合には一時停止しなければならない。

これらに違反した場合には、2万円以下の罰金又は科料の対象となる。

警音器使用制限違反

自転車は、警笛鳴らせの道路標識がある場所、あるいは危険を防止するためやむを得ない場合を除き、警音器(ベル)を鳴らしてはならない。
これに違反し警音器を鳴らせば、2万円以下の罰金又は科料の対象となる。

公安委員会乗車積載制限等違反

自転車は、各都道府県の公安委員会規則(条例)で定められた乗車・積載に関する制限を守らなければならない。
東京都を例にすれば、乗車・積載について次のような事項が定めらられている(抜粋)。

  • 運転者以外乗車してはならない(二人乗り等は禁止)。ただし16歳以上の運転者が6歳未満を一人乗せることや、幼児二人同乗用自転車に幼児二人を乗せることは許容される。
  • 積載物の重さは30kgを越えないこと。
  • 積載物の大きさは、積載装置から長さ・幅とも30cmを越えず、高さは2mを越えないこと。
  • 積載した際に、積載装置から前後に30cm、左右に15cmを越えてはみ出さないこと。

これらに違反した場合には、2万円以下の罰金又は科料の対象となる。

関連条文

道路交通法

(軽車両の路側帯通行)

第17条の2 軽車両は、前条第1項の規定にかかわらず、著しく歩行者の通行を妨げることとなる場合を除き、道路の左側部分に設けられた路側帯(軽車両の通行を禁止することを表示する道路標示によつて区画されたものを除く。)を通行することができる。

2 前項の場合において、軽車両は、歩行者の通行を妨げないような速度と方法で進行しなければならない。

(軽車両の並進の禁止)

第19条 軽車両は、軽車両が並進することとなる場合においては、他の軽車両と並進してはならない。

(道路外に出る場合の方法)

第25条 車両は、道路外に出るため左折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、徐行しなければならない。

(左折又は右折)

第34条 車両は、左折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、できる限り道路の左側端に沿つて(道路標識等により通行すべき部分が指定されているときは、その指定された部分を通行して)徐行しなければならない。

3 軽車両は、右折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、交差点の側端に沿つて徐行しなければならない。

(警音器の使用等)

第54条

2 車両等の運転者は、法令の規定により警音器を鳴らさなければならないこととされている場合を除き、警音器を鳴らしてはならない。ただし、危険を防止するためやむを得ないときは、この限りでない。

(乗車又は積載の制限等)

第57条

2 公安委員会は、道路における危険を防止し、その他交通の安全を図るため必要があると認めるときは、軽車両の乗車人員又は積載重量等の制限について定めることができる。

(自転車道の通行区分)

第63条の3 車体の大きさ及び構造が内閣府令で定める基準に適合する二輪又は三輪の自転車で、他の車両を牽引していないもの(以下この節において「普通自転車」という。)は、自転車道が設けられている道路においては、自転車道以外の車道を横断する場 合及び道路の状況その他の事情によりやむを得ない場合を除き、自転車道を通行しなければならない。

(普通自転車の歩道通行)

第63条の4 普通自転車は、次に掲げるときは、第17条第1項の規定にかかわらず、歩道を通行することができる。ただし、警察官等が歩行者の安全を確保するため必要があると認めて当該歩道を通行してはならない旨を指示したときは、この限りでない。

2 前項の場合において、普通自転車は、当該歩道の中央から車道寄りの部分(道路標識等により普通自転車が通行すべき部分として指定された部分(以下この項において「普通自転車通行指定部分」という。)があるときは、当該普通自転車通行指定部分)を徐行しなければならず、また、普通自転車の進行が歩行者の通行を妨げることとなるときは、一時停止しなければならない。ただし、普通自転車通行指定部分については、当該普通自転車通行指定部分を通行し、又は通行しようとする歩行者がないときは、歩道の状況に応じた安全な速度と方法で進行することができる。

(自転車の横断の方法)

第63条の6 自転車は、道路を横断しようとするときは、自転車横断帯がある場所の付近においては、その自転車横断帯によつて道路を横断しなければならない。

(交差点における自転車の通行方法)

第63条の7 自転車は、前条に規定するもののほか、交差点を通行しようとする場合において、当該交差点又はその付近に自転車横断帯があるときは、第17条第4項並びに第34条第1項及び第3項の規定にかかわらず、当該自転車横断帯を進行しなければならない。

2 普通自転車は、交差点又はその手前の直近において、当該交差点への進入の禁止を表示する道路標示があるときは、当該道路標示を越えて当該交差点に入つてはならない。

(自転車の通行方法の指示)

第63条の8 警察官等は、第63条の6若しくは前条第1項の規定に違反して通行している自転車の運転者に対し、これらの規定に定める通行方法により当該自転車を通行させ、又は同条第2項の規定に違反して通行している普通自転車の運転者に対し、当該普通自転車を歩道により通行させるべきことを指示することができる。

第121条 次の各号のいずれかに該当する者は、2万円以下の罰金又は科料に処する。

4 第15条(通行方法の指示)又は第63条の8(自転車の通行方法の指示)の規定による警察官等の指示に従わなかつた者

5 第17条の2(軽車両の路側帯通行)第2項、第19条(軽車両の並進の禁止)、第21条(軌道敷内の通行)第1項、第2項後段若しくは第3項、第25条(道路外に出る場合の方法)第1項若しくは第2項、第34条(左折又は右折)第1項から第5項まで、第63条の3(自転車道の通行区分)、第63条の4(普通自転車の歩道通行)第2項又は第75条の7(本線車道の出入の方法)の規定の違反となるような行為をした者

6 第54条(警音器の使用等)第2項又は第55条(乗車又は積載の方法)第3項の規定に違反した者

7 第57条(乗車又は積載の制限等)第2項又は第60条(自動車以外の車両の牽引制限)の規定に基づく公安委員会の定めに違反した者

東京都道路交通規則(参考)

(軽車両の乗車又は積載の制限)

第10条 法第57条第2項の規定により、軽車両の運転者は、次に掲げる乗車人員又は積載物の重量等の制限をこえて乗車をさせ、又は積載をして運転してはならない。

1 乗車人員の制限は、次のとおりとする。

ア 二輪又は三輪の自転車には、運転者以外の者を乗車させないこと。ただし、次のいずれかに該当する場合は、この限りでない。

(ア)16歳以上の運転者が幼児用座席に幼児(6歳未満の者をいう。以下同じ。)1人を乗車させるとき。

(イ)16歳以上の運転者が幼児2人同乗用自転車(運転者のための乗車装置及び2の幼児用座席を設けるために必要な特別の構造又は装置を有する自転車をいう。)の幼児用座席に幼児2人を乗車させるとき。

(ウ)自転車専用若しくは自転車及び歩行者専用の規制(標識令別表第1の規制標識のうち、「自転車専用」又は「自転車及び歩行者専用」の標識を用いた法第8条第1項の道路標識による規制で、当該道路標識の下部に「タンデム車を除く」の表示がされているものに限る。)が行われている道路又は道路法(昭和27年法律第180号)第48条の14第2項に規定する自転車専用道路において、タンデム車(2以上の乗車装置及びペダル装置が縦列に設けられた二輪の自転車をいう。)に、その乗車装置に応じた人員までを乗車させるとき。

(エ)三輪の自転車(2以上の幼児用座席を設けているものを除く。)に、その乗車装置に応じた人員までを乗車させるとき。

ウ 16歳以上の運転者が幼児1人を子守バンド等で確実に背負つている場合の当該幼児は、ア((イ)及び(ウ)に該当する場合を除く。)及びイの規定の適用については、当該16歳以上の運転者の一部とみなす。

2 積載物の重量の制限は、次のとおりとする。

ア 積載装置を備える自転車にあつては30キログラムを、リヤカーをけん引する場合におけるそのけん引されるリヤカーについては120キログラムを、それぞれこえないこと。

エ 牛馬車及び大車以外の荷車にあつては450キログラムをこえないこと。

3 積載物の長さ、幅又は高さは、それぞれ次の長さ、幅又は高さをこえないこととする。

ア 長さ 自転車にあつてはその積載装置の長さに0.3メートルを、牛馬車及び大車にあつてはその乗車装置又は積載装置の長さに0.6メートルを、それぞれ加えたもの

イ 幅 積載装置又は乗車装置の幅に0.3メートルを加えたもの

ウ 高さ 牛馬車にあつては3メートルから、牛馬車以外の軽車両にあつては2メートルから、それぞれの積載をする場所の高さを減じたもの

4 積載の方法は、次のとおりとする。

ア 前後 積載装置(牛馬車にあつては乗車装置を含む。)から前後に最もはみ出した部分の合計が、自転車にあつては0.3メートルを、牛馬車にあつては0.6メートルを、それぞれこえないこと。

イ 左右 自転車にあつてはその積載装置から、自転車以外の軽車両にあつてはその乗車装置又は積載装置から、それぞれ0.15メートルをこえてはみ出さないこと。

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